2014年6月23日月曜日

私が夏でも上着を着ているワケ

 私は、夏でもネクタイを締めて上着を着ていることが多い。

 これには、とてもとても浅薄なワケがある。


 私は、活動可能な温度域がきわめて狭いのである。

 基本的に、私は寒いのが苦手である。
 寒いと動きが遅くなるし、表情すらほとんど変化しなくなる(らしい)。当然、思考もロクに働かない。一部からは「変温動物並み」と評される。

 寒がりなのは、異様なくらいに汗かきだというのも理由の一つである。空気が乾燥している冬には、汗が乾いて析出した塩分によって肌が荒れてしまうくらいに、寒くても汗をかくのである。

 寒い中で汗をかく。寒いときというのは空気が乾燥しているので、結構汗が乾く。すると、汗によって体が冷える。で、ますます寒くなる。

 当然ながら、暑い夏にはいっそう汗をかく。ヘタすると、出勤しただけでズブズブのビショビショになっている。
 だから、夏には一日に何度かシャツを着替えるようにしている。

 しかし、着替えるタイミングを逸してしまうこともよくある。

 そういう時は、やむを得ないので、汗で濡れたままでいる。
 夏には、あちこちで冷房がかかっている。冷房を避けて一日を過ごすなんてのは、家に籠もっていない限り不可能である。だから、濡れた体で冷房の風に当たることになる。

 汗に濡れた服で、冷房で冷やされた空間にいるとどうなるか。
 もう、濡れタオルを巻いて冷蔵庫に入れられた缶ビールみたいなものである。芯までキンキンに冷える。
 寒いのが苦手な私は、そういう状況になると、ほとんど動けなくなる。
 勿論、冷房が効いた部屋に入って暫くは「あぁ、涼しくてえぇなぁ」などと思っている。だが、気が付くと、冷えて体が動かなくなってしまっていることが多々ある。ちょうど、夏のプールで長時間浸かり過ぎた子どもが唇をまっ紫にしているようなものである。

 夏にTシャツ1枚で冷房の効いた教室に座っている学生さんを見ると、見ているこちらが寒くなってくる。

 さて、このような状況を、いくらかでも軽減するにはどうすればいいだろうか。

 今から10年ほども前に見出した方法が、
  「なるべく重ね着しておく」
というものである。重ね着すると、確かに暑い。暑いのだが、体感上の温度変化は緩やかになる。結果として、一日を通しての疲労度は格段に低くなる。
 ホントは、登山を趣味にしている人がよくやるように、薄いレイヤーを何枚も着込んではいても、状況に合わせてその枚数を調整するのがベストなのだろう。だが、ものぐさな私には、とてもそんなことはできない。何とか、朝着た服装のままでも問題がないようにしておきたい。

夏に重ね着する(したままでいる)には、スーツという便利なものが男にはある。これならば、暑い夏に着ていたって、「キチンとしてるなぁ」と褒められたりもする。

 かくして、私は夏にもスーツの上着を着ているのである。

 別に、クールビズに反対しているとか、そんな面倒なことは何も考えていない。ただ、「楽だから」着ているのである。

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