2020年6月6日土曜日

ファイト!と応援せざるを得ない人

 中島みゆきが作った「ファイト!」という曲がある。
 私自身が男だからなのかどうか分からないのだが、中島みゆき自身が歌うものよりも、竹原ピストルが歌う「ファイト!」の方が何故だかしっくりくる。

 サビには「闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう」という歌詞がある。

 普通に文字として読めば、次のような構造に読み取れる。
「闘う君」(A)を嘲笑う「闘わない奴等」(B)とは別の人(C)が(A)を応援している。
 中島みゆき自身の歌を聴いているとそんな風に聞き取れる。

 ただ、私自身は、(A)に対して「ファイト!」と内心で応援しているのは、表面上は(A)を笑っている(B)ではないかと感じる。

 多分、誰かがんばっている人の足を引っ張ることでしか自己確認ができない自分自身の姿に気付いているのだろう。そのクセに、その人の頑張りによって自分が助けられていることも分かっている。だから、表向きはそのがんばっている人の足を引っ張っていながら、「ファイト!」と心中で応援せざるを得ないのではないか。

 あるいは、がんばっている人と一緒に闘うのではなく、応援だけする人というのは、安全地帯から出ないようにしているという点で、やはり、足を引っ張っているのかも知れない。